はじめの会

2015 自殺予防学会 抄録

自死遺族のつどい「はじめの会」の活動実績と今後の課題

 

【背景】

研究者らは平成22年3月に上越地域において自死遺族のつどい「はじめの会」を設立し、自死遺族が安心して語ることのできる場を提供している。昨年の発表では、自死遺族のつどいを運営するために必要な要素の一つとして【行政との連携】をあげたが、平成26年度より上越市の協力が得られることとなり、実際に運営面でもつどいを開催しやすくなった。今回は行政の支援が得られた平成26年度の活動を振り返り、効果とともに今後の課題を含め報告する。

 

【活動内容】

自死遺族のつどい「はじめの会」は2ヶ月に一回開催しており、つどいの他にも電話相談や個別面談を随時実施している。自死遺族支援を中心に、自死遺族の普及啓発、調査研究活動も行っており、9月には上越市の支援の元で一般市民を対象とした講演会を実施した。

つどいは奇数月土曜日の14時から16時ごろまでの約2時間とし、参加者には最初にアンケートをとり、その日の希望や前回参加時からの変化などを聞いている。それを元に2つのグループに分け、1時間半ほど語りの場を設け自由に語ってもらっている。その後全体で集まり、お茶会の形で気分を変えて終了している。

これまでの調査結果を踏まえ、場を作るにあたっては雰囲気作りを意識し、花やぬいぐるみ、音楽の使用、お茶菓子などを準備している。平成26年度は会場の検討も行ったが、参加者は建物の新しさよりも、落ち着いている雰囲気や静かさを求めていることがわかり、現在の場所で固定開催となっている。平成26年度のつどいは計6回開催、継続的な参加者も増え、参加者は延べ39名であった。

 

【効果と今後の課題】

スタッフ間で出されたつどいの効果として、場としての意味が大きい、安心して話すことができている、感情を出しやすい、自殺予防に繋がっている、継続的に参加することで変化が見られているがあげられた。市と連携することによっての効果としては、信頼性や安心感が増した、会場の確保がしやすくなった、スタッフ間での情報交換がしやすくなった、自死遺族がいた際の連携がしやすくなった、準備などの運営が楽になったがあげられた。

今後の課題として、運営を継続するためのスタッフの確保、スタッフの負担軽減、グループ分けの難しさ、初回参加につなげるまでの難しさ、参加しやすい日程の調整があげられた。今後は自死遺族にインタビューを実施しつどいの効果について検討していく予定である。

 

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